将来のためにお金を積み立てておかないといけない、預貯金ではお金が増えないから少し投資をしたほうがいい。お金に関して色々なことが言われていますが、実行するのをためらってしまう方は少なくないようです。
ためらう気持ちの根底には、損をしてしまうことに対する恐怖があります。
一方で資産運用で成功している方の多くは、ドルコスト平均法を使ってリスクを小さくしている方が多いのです。
普段あまり聞くことのない「ドルコスト平均法」とはどういう意味の言葉なのでしょうか。
ドルコスト平均法の意味と由来
ドルコスト平均法というのは、価格が変動する投資商品を毎月一定額買い続ける投資のやり方のことです。
元々は外貨投資で米ドルを買う際に、毎月のコスト、すなわち買うときの円の金額を一定にする投資方法のことでした。 しかし今では他の外貨を購入する際や、株式や投資信託など様々な投資対象についてこの言葉が使われるようになりました。
ドルコスト平均法のメリット
ドルコスト平均法が米ドル以外の投資対象にも使われるようになった背景には、毎月一定額購入する方法にメリットがあるからです。
一般に投資する商品や購入のタイミングを分散すると価格の変動によるリスクを減らすことができます。
価格が安い時に多く買い、高い時には少なく買うことになります。
解約のタイミングによっては損失が出ることもあるのですが、長い期間買付を続けていくと、比較的資産を増やしやすいことが分かっています。
そのため、短期的な価格の変動に一喜一憂せずに落ち着いた気持ちで投資ができます。
ドルコスト平均法のデメリット
前述の通り、ドルコスト平均法を使って長期間積立を行うと資産を増やしやすいのですが、短期間で大きな利益を出したいような場合には向きません。
また、解約する際のタイミングによってはもちろん損失が出ることもあります。子供の教育費など、解約するタイミングがほぼ決まっている資金をドルコスト平均法で投資すると、短期間の場合、マイナスになるリスクが大きくなります。
ドルコスト平均法を活かしてリスクをさらに減らす商品もある
ドルコスト平均法は、長期投資で現金化のタイミングを選べる商品に向くため、老後の資金の準備として活用することが多いです。
そのため、年金保険にもドルコスト平均法を活かした商品があります。
支払った保険料を保険会社の専門家が運用して、最適なリターンを狙います。運用が成功した場合には受け取れる金額が多くなります。
商品によっては運用がうまくいかなかった場合でも、最低の受け取り金額が保証されているものもあります。
商品選びで迷うようでしたら、マネーセミナーなどに参加してプロのアドバイスを受けるのもおすすめです。